『ユンヂチ』とはなんですか?
旧暦は新暦に比べ、1年の日数が約11日間短いので、新旧の暦の季節を合わせるために19年の内に7回((2~3年に1回)、旧暦を13か月にして調整します。この増えた1か月をユンヂチ(閏月)と言います。
このユンヂチのある年は、沖縄では位牌の作り変えや仏壇の購入、墓の新築改築などに良いとされております。
なぜユンヂチが良いかと言うと、沖縄ではあの世のご先祖様は1年を12か月と見ているので、この余分に増えた1か月を見ることが出来ない((気付かない)から、位牌や仏壇を新しくしたり、墓を新改築したりしても( ご先祖様に“バレナイ”から、バチやタタリが当たらない」とされております。ですからユンヂチの内に位牌や仏壇、墓のことをする習慣がいまだに残っております。
本来ならば、ご先祖様の為にする事に対して「バチ」も「タタリ」もありませんから気にしないでも大丈夫だと分かってはいても、沖縄ではこの(「バチ」「タタリ」が当事者の家族だけではなく、周りの親戚にまで影響があると考えられているので仕方なくこの習慣に従わざるをえないのが現状です。